認知心理学

2016年7月 6日 (水)

単純接触効果と創作物シェアの考え方

 認知心理学の分野で、「単純接触効果」と呼ばれるものがあります。
同じ物事に触れ続けることによりその対象物に対する好感度が高まるというものです。
ただ、最初から嫌いな場合はこの単純接触効果は適用されず、嫌悪感がより強まる場合があります。ですので、最初に何も感情を抱かない前提で考えられるのが普通です。

 この単純接触効果はメディアでの繰り返し行われる同じような宣伝や、人間関係での度重なる交流による好感度の上昇などがよく挙げられています。

 ここでは、創作物シェアに絡ませながらこの単純接触効果の活用法を提示したいと考えています。
ただし、ここでは仮説の提唱のみで、実際に統計を取り、検証を行うことはしません。ご了承ください。

 まず、最初に他からの評価という観点から着目して考えたいと思います。
 同じ物事に触れ続けるという点では、創作で同じ分野に関わり続けることでその分野への好感度が高まります。ひとつの例として二次創作物があります。一次創作の段階で好きになったキャラクターや、関わり続けているキャラクター(例:デッキに入れている、スマホやPCの壁紙にしているetc)、有名な絵師が描いているなどに対して単純接触効果による好感度の上昇が考えられます。ですので、二次創作物は一度ネットでシェアした場合、好評を得たり他から評価されやすいと仮説が立てられます。フェチズムの傾向もほぼ同様と考えられます。またイラストの点に関しては、一般的によく見られている画風。ゲームに関しては、よく知られているゲームシステムにも単純接触効果が働いていると考えられます。他に様々な心理的効果が発生していますが、ここでは加味しないこととします。
 ですので、シェアの際は一般的なフェチや有名なジャンル、よく知られている画風・システムでは比較的評価を得やすいと考えられます。当然、ジャンルの人口の問題による比率が考えられますがここでは加味しないものとします。

 上記ではシェアし、他からの評価を考えましたが今度は自分自身が持っている好みに対する評価・好感度について考えたいと思います。
 創作者の方も当然のように、好きな傾向があると考えられます。他の創作者が作ったものに大きく影響されると思います。そのような場合、単純接触効果でその表現が最も良い、自分に合った傾向である、と考える場合が考えられます。これは、その方向性をより高めるのに使える一方、視野が狭まり思わぬデメリットになる場合があります。
 長所としては、方向性を伸ばし高めることができる。短所としては、より幅広い視野の獲得を阻害するという点です。この点の塩梅はとても難しい問題であり、個人の裁量に程度が大きく揺れるのでこれ以上は述べないこととします。

 以上で本記事は終了です。それでは、皆様よき創作ライフを。

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